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実写版まる子
今回、たまちゃんを演じた美山加恋。彼女は昨年秋の火災予防週間啓発ポスターに登場。屋外に貼ってあったものを雨の日に写したので若干見苦しくなってしまった。今月から始まったNHK連続テレビ小説「純情、きらり」では、ヒロインの幼少期を演じたばかり。今後の活躍が期待される。
「アニメ化15周年記念」という触れ込みで作られた実写版「ちびまる子ちゃん」が今夜放映された。私は「今さらアニメ作品のドラマ化なんて」と思いつつ途中から見たが、結局最後まで見入ってしまった。
何といっても、まる子を演じた森迫永依(もりさこえい)が可愛らしかった。その風貌と、アニメを意識したかのような低めの声とのギャップがユニーク。放映前から「まるちゃんソックリ」と話題だったらしい。
同級生たちも、アニメから飛び出してきたかのような怪しい雰囲気を漂わせていた。特に「はなわ君」がアニメどおりのスタイルで登場したのには大笑い。キザな台詞もしっかり受け継がれていた。
同級生以外では、母を演じた清水ミチコと、友蔵じいちゃんを演じたモト冬樹の好演が光ったと思う。父役の高橋克実と、たまちゃんの父役の八嶋智人という人選は「トリビアの泉」みたい。やっぱりフジ系。
私が見たのは第二話の「姉貴との仲違いネタ」及び第三話の「親友(たまちゃん)との仲違いネタ」の二本。どちらもアニメにて放映済みだそうで、原作共々結構人気のあるエピソードらしい。
前者は、喧嘩しつつも心の底では姉貴を慕い続けるまる子のいじらしさが描かれ、後者は待ち合わせの約束を守れなかった親友を一度は突き放すものの、相手の事情を知って仲直りという泣かせる話だ。
随所に笑える場面も挿んであるが、総体的には友情や兄弟(姉妹)愛をメインテーマに据えた「感動系」ストーリーではあった。私は原作は読んだことがなく、アニメも頻繁には見ていないが、意外とシリアスな話が多いようだ。徹頭徹尾ギャグだと思っていたのだが。
あえて言わせてもらえば、今回のエピソードは実写では少し「キツく感じた」。第二話で、姉貴のパートナーの一年生女子がまる子に敵意を剥き出すシーン。作り話とはいえ、ちょっと憎々しい場面だ。思わず「まる子、反撃しろ!」と思ってしまいましたよ、はい。
それでもまる子が、姉貴からもらった「みどりの羽根」を一年生に渡して仲良くなる場面で幾分救われたのだが。さらに終盤の「どんでん返し」で、それまでの重い雰囲気が一挙に晴れたのも良かった。
第三話後半は涙、涙のオンパレードという感じだった。本当なら、まる子とたまちゃんが抱き合って仲直りする場面で視聴者も感極まる、というのが理想であろうが、やや湿っぽくなってしまったのが惜しい。
このような話はむしろ、アニメでさらっと仕上げたほうがより楽しめるかもしれない。原作やアニメ版のエピソードを見たいところだ。
とはいえ、他のブログなどを読む限り、今回のドラマは概ね好評だったようだ。案外、夏あたりに第二作が放映されるかもしれない。
さて粗探し。まず屋外のシーンに登場した富士山。いかにも「壁に描いた背景」に見えてしまったのは私だけだろうか。諸般の都合で静岡ロケができなかったのかもしれないが、今後続編制作が決まったならば、静岡でのロケも考慮していただきたい。
次にランドセル。まる子は三年生という設定だが、背負っているランドセルが真新しいのは如何なものか。三年生ともなれば年季も入っていよう。次回は「中古のランドセル」を小道具に加えてはどうか。
そして時代設定。原作が昭和48〜49年ごろを舞台としているのは周知の事実。現に第三話で、まる子が「二十年後のたまちゃん」に宛てた手紙には、しっかり「昭和49年2月13日」と書き添えてあった。
ところが第二話で、まる子の「学校でのお姉さん役」になった上級生が「私って、キャンディキャンディに似てるって言われるのよ〜」と、ノロけていたわけだ(まる子が「似てるのはソバカスだけじゃん」とボソッと突っ込んだのはナイスだった)。
でもアンタ、「キャンディ・キャンディ」が「なかよし」で連載が始まったのは昭和50年春ですから〜〜!残念〜〜!
「昭和49年2月はリミットちゃんが放映されていた」斬り〜〜!


